お風呂の介護リフォーム。介護保険をうまく利用しよう。
お風呂リフォーム —
こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです。
高齢化社会の日本、親が高齢で介護が必要になり、介護に適したリフォームを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
体の自由が利かなくなりはじめた高齢者にとって、特に毎日使うお風呂は、バリアフリー化された安全で使いやすいリフォームが理想的。
そんな介護を目的としたリフォームは、介護保険が活用できることをご存知でしたか?
今回は、介護が必要なご家庭でお風呂のリフォームをご検討中の方に、介護用お風呂のリフォームの重要性や介護保険の活用、失敗しない為のポイントについてご紹介します。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
介護用お風呂へのリフォームの重要性とメリット
お風呂に入ることは、体をキレイにするだけではなく、入浴によるリフレッシュ効果がメンタルケアにも繋がり、更には、温かいお湯に浸かることによって血行が促進、新陳代謝を高め、関節が動きやすくなるなどのリハビリにも効果的です。
しかし、介護が必要になってくるとそのお風呂に入るという何気ない習慣の中で、どうしても難しい動作が増え、これまでのようにスムーズに入浴するというわけにはいかなくなってきます。
ご年配の入浴の際の危険性
高齢の方にとっては、浴槽をまたぐ行為、脱衣所とお風呂場の段差、これまで特に気にも留めてなかった動作や場所一つ一つに対して、転倒などによる思わぬ怪我を防ぐための対策が必要になります。
何より、お風呂の床、水で濡れた場所は滑りやすくとても危険です。
体に不自由が出てくると椅子から立ち上がったり座ったりする動作も大仕事になって、少しでも動きやすい高さに合わせたレイアウトも重要になってきます。
また、介護される側だけではなく、介護する側にとっても入浴は大仕事。
介護する側も少しでも動きやすく対処しやすいようにリフォームすることは、介護の負担軽減にもなり、とても大きなメリットがあります。
介護用お風呂のリフォームには介護保険を活用
介護保険には、助成制度があり、上手に活用することで、金銭的負担が軽減され、介護用リフォームがしやすくなります。主に2種類の補助がありますので、ご紹介します。
高齢者住宅改修費用助成制度
この制度では、「リフォーム費用のうち、20万円までは1割の自己負担(一定水準以上の所得者は2割)」という補助が利用できます。
原則、1人1回までとなっていますが、「転居した時」や「要介護認定が3段階以上上がった場合」は、さらにもう1回申請できます。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。
適用されるリフォーム内容には基準があり、お風呂の場合は、「手すりの設置」、「段差の解消」、「床すべり対策」、「介護に適した浴槽への取り換え」などが対象です。
これらの申請は、リフォーム前に居住する市区町村に必要書類を提出し、自治体から保険給付対象として認定される必要がありますので、注意が必要です。
特定福祉用具の購入補助
また、介護保険では、「特定福祉用具」という浴室用手すり、すのこ、椅子、介助ベルトなどの購入に対しては、「年間10万円まで1割の自己負担(一定水準以上の所得者は2割)」という補助も購入後の申請によって利用できます。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。
この他にも居住する市区町村によっては、個別の助成制度が利用できる場合もありますので、介護リフォームに適用できそうな制度はないかを把握し、上手に活用しましょう。
失敗しない介護用お風呂リフォームのポイント
使いやすい介護用お風呂へのリフォームには、幾つかポイントがあります。
少しでも介護しやすくする為には、とても大切なポイントですので、リフォームにあたって参考にしてみて下さい。
脱衣スペースには十分な広さを
補助歩行器具を利用している高齢者の場合、お風呂に入る前、衣類を脱いだり寝間着を着たりする動作に必要なスペースがどの程度か考慮が必要です。
例えば、車いすを利用されている場合には、最低150cmの確保が目安です。
浴室ドアは、引き戸か折れ戸を採用し、開口寸法は75cm以上
脱衣所から浴室に入る時、歩行を介助したり、補助椅子を設置したりする場合、その分のスペースが必要になりますので、開き戸は、扱いづらく感じます。
また、介助者も一緒に浴室に入る為には、開口寸法は75cm以上あると使いやすいでしょう。
浴室は、使い勝手を考慮した設備と広さ
入浴する時の動きをイメージして、手すりを設置し、補助いすなどの補助器具の設置や介助者の動きに必要な洗い場の広さを確保しましょう。
介助者が一緒に洗い場に入る場合には、奥行きは160cm以上、横幅は120cm以上あると良いです。
蛇口も介助し易いように、レバー式や、温度調節が簡単なサーモスタット式の採用などが便利です。
浴室内の段差、浴槽の高さに注意
脱衣所から浴室の何気ない段差も、転倒する可能性があるので、出来るだけ無くすのが理想的。
また、入浴する時、高齢者でもまたぎ易い浴槽の高さは、35~40cm、浴槽の深さは50cm程度です。
古いタイプのお風呂は浴槽が深いので、介護用に見直しすることをおススメします。
ヒートショック対策
寒い冬の入浴時、体温の急激な変化によって発生するヒートショックは、体の弱い高齢者に起こりやすく注意が必要です。ヒートショックを防ぐためには、出来るだけ体温の変化を防ぐことがポイントで、断熱効果の高いシステムバスの採用が効果的です。
浴室の環境によっては、浴室暖房の設置なども検討してみましょう。
まとめ
高齢者も安心して入浴できる、介護用お風呂のリフォームには、介護する側とされる側、どちらにもたくさんのメリットがあります。
そして、介護保険を上手に利用するのがオススメ。
介護用お風呂へのリフォームには、幾つかのポイントがありますので、どんなお風呂にするのが良いのかお悩みの場合には、先ずは気軽にリフォーム業者にも相談してみましょう。