ブロック塀の傾きの原因について。補修やリフォームは必要?
リフォーム豆知識ブログ —
こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです!
ご自宅の周りを囲み、道路や隣地との境を作る「ブロック塀」。
そんなブロック塀が傾いてきている!とよくお問い合わせをいただきます。
もし大きな地震が起きて崩れるようなことがあったら一大事。
傾いたブロックの対処はどうすればいいのでしょうか。
そもそもこんな頑丈そうなコンクリートの壁がいったいどうしたらこんなに傾いてしまうのでしょうか?
今回はブロック塀の傾きの原因やその対処法についてご紹介します。
ブロック塀の傾きの原因はブロック内部の劣化
ブロック塀の構造はシンプルです。
基礎を敷いた上に鉄筋を入れ、モルタル(水と石とセメントを混ぜた建築材料)を使ってコンクリートブロックを積み上げていきます。
ブロックは、他の材料や施工と比べて安価で、昭和から平成への移り変わりにまでかけて境界線や住宅の石垣として広く施工されてきました。
この塀が傾く原因は、骨組みである内部の鉄筋の経年劣化です。
ブロックの中の鉄筋が雨風などの外的要因でサビていき、強度がなくなっていくことでブロック塀がぐらぐらします。
ブロック塀の寿命
ブロック塀の寿命はおおよそ30年と言われています。
ですのでそれを超えるような年数を経ているものに関しては傾いているいないに関わらず一度補修やリフォームの検討をするべきでしょう。
ただし、年数がそれ未満のものであっても油断は禁物。
現在までにメンテナンスを何もしていない場合、30年よりも前に傾きやひび割れが生じ、大掛かりな補修工事が必要になることもあります。
経年劣化の箇所が目に見えない内部となると判断がつきにくいと思われがちですが、具体的な寿命やそれをチェックするポイントをお伝えします。
ブロック塀の劣化チェックのポイント3点
1…塀に傾きが出ていないか
2…ブロックにサビが出ていないか
3…ブロックにひび割れがないか
以上の内一つでも該当するようであれば補修を検討しましょう。中の鉄筋や基礎まで劣化が進んでいる可能性があります。
続いて、メンテナンス方法について紹介いたします。
1…カビや苔の除去
ブロックにカビや苔がへばりついていたら湿気や水分が多い信号。
内部の鉄筋から腐食を守るためにもカビや苔で変色に気づいたら高圧洗浄機やブラシを使って綺麗に取り除きましょう。
2…軽微な壁のヒビの補修
ブロックにヒビが入っていると、そこから雨水などが侵入して鉄筋のサビの原因となります。
髪の毛程度の薄さのヒビであれば、DIYで補修もできます。
ホームセンターなどで販売してあるパテやモルタルを使ってヒビを塞ぐことができます。
傾いたブロック塀は、専門業者に調査を依頼しよう。
傾いたブロック塀をお持ちのご自宅は、すぐに専門業者へ現地調査をしてもらうのが望ましいでしょう。
対策としては、既存の塀を残しつつそれを鉄骨などで補強する工事、もしくは解体して新しく塀やフェンスを作り直す工事となります。
前者はリフォームと同様で、新設するのと比べ工期は短く、価格も安くすみます。
さらにメリットとしては、工事中も壁がなくなることがないので防犯面において安心なほか、施工方法によっては自宅の敷地だけで施工可能なため、隣地に入れないもしくは入ってはならない場合にも便利です。
デメリットとしては、劣化が激しい場合補強だけでは根本的に解決できない場合があります。
後者の建て替え工事は、解体撤去費なども含め価格は補強工事と比べると高いです。
しかし、根本的に問題を取り除くことができ、解体したり掘り返したりすることで眠っていた不具合や問題に気づくことができます。
これは中古住宅を購入した場合に特に多いケースです。
ゆとりフォームさっぽろのブロック塀リフォームの施工例は正にそのケースがございました。
どこまでなら補強でOKか、建て替えないとならないかは一般の方にはわかりづらいものです。
一度、専門業者へ問い合わせてみましょう。
ブロック塀はDIYで自分でやるのではなく、業者に頼むのが安全
費用を安くすませるためにブロック塀の施工をDIYで行うという方もいらっしゃるようです。
しかしブロック塀の施工は、綺麗に垂直に積み上げたり土圧を考慮したりと非常にテクニックの要る作業が多いです。
また、万が一不安の残る施工をしてブロックが崩れた場合、生命に関わる危険な事故になります。
専門の知識や技術を持ったプロにお任せる方がいいでしょう。
また、前述でブロック塀のひび割れを自分で補修・メンテナンスできるとお伝えしましたが、ご自身でできるものは軽微なヒビまで。
ヒビが1mm以上ある場合はDIYではなく専門業者に診てもらうようにしましょう。
そのくらい、塀の工事は慎重に進める必要があるということです。
まとめ
・ブロック塀の傾きの原因は内部の鉄筋の経年劣化によるもの
・ブロック塀の寿命はおおよそ30年だが、条件や環境によっては早まることもある
・ブロック塀のこまめなチェックやメンテナンスを怠らず、規模の大きい補修は専門業者へ
・既存の塀を補修するか建て替えるかは、業者さんや施工できる環境と相談しながら進める
ブロックでできた塀は頑丈なイメージもあり、ご自宅そのものと比べてお手入れは忘れがちです。
そのままにしておくと大きな地震があった場合に崩れて誰かにケガを合わせてしまう危険性が伴うことを覚えておいてください。
DIYも薄いひび割れ程度のもののみにしておき、早めに業者さんに見に来てもらっておまかせする方がいいでしょう。
また、塀はご自宅の顔とも言うべきエクステリアでもあります。外観も美しくスペースの有効活用も考えた良いリフォームになるよう、慎重に進めていきたいものです。
札幌でブロック塀のリフォーム実績豊富なゆとりフォームさっぽろにお気軽にご相談ください。