カーポートの選び方は?サイズやタイプなどあらゆる角度から解説!

ガレージ・物置リフォーム —

こんにちは! ゆとりフォームさっぽろです。

 

紫外線や風、雨や雪から大切な愛車を守るカーポート。

カーポートをつくるとなると手間も費用もかかりますので、しっかり選んで失敗なく作りたいものです。

 

今回はカーポートの選び方について解説!

カーポート選びの一番のポイントは、風や雪などお住まい地域の自然条件に適した性能を選ぶことです。

 

他にも、カーポートのサイズや設置場所、形状タイプなど、カーポート選びで気をつけたい点をご紹介します。

耐積雪150cmのポリカ屋根のカーポート

 

 

カーポートを作るメリット・デメリットは?

カーポートとは、自宅の敷地内につくる屋根付きの駐車スペースのことです。

 

カーポートは、車を紫外線や雨、風、雪、鳥のフンなどから守ってくれることがメリット。

塗装の劣化や色あせを防いだり、寒い日にフロントガラスに霜が下りるのを半減したりする効果があります。

屋根を広めにつくれば、雨の日も濡れずに車と玄関を行き来することもできるでしょう。

 

ただしカーポートには支柱が必要ですので、サイズや配置によっては駐車しにくくなってしまう可能性も。

 

また、雪が降る地域では定期的にカーポートの雪下ろしや雪かきが必要となります。

 

 

カーポートの選び方①地域の気候・自然条件に適した性能を選ぶ

カーポート選びの一番のポイントは、風や雪などを考慮して「お住まい地域の自然条件に適した性能を選ぶこと」です。

 

実際に、大雪の後に雪下ろしをしないままでいたため、カーポートが潰れてしまったという事例もあります。

カーポートの形状や素材は、お住まいの地域の気候条件などに合ったものを選びましょう。

 

たとえば北海道などの積雪エリアでは、耐雪が重要。

積もった雪はとても重たく、カーポートを傷めてしまったりカーポートがつぶれて車が傷ついてしまったりする可能性も。

地域の積雪基準よりも優れている耐積雪荷重性能を持つ商品を選びましょう。

 

同様に、台風が多い地域では耐風圧性能を意識する、気温が高い地域では遮熱性を意識するなども大事です。

 

カーポートの積雪問題!雪下ろしの基準や積雪強度、注意点は?」でもカーポートの積雪強度や積雪に強いカーポートの選び方についてご紹介しています。

 

 

カーポートの選び方②サイズをチェック

カーポートの選び方はサイズ選びも大切!

駐車する車の種類や台数によって、必要なカーポートのサイズが異なります。

 

「愛車はコンパクトカーだから広いスペースは不要」という方も、将来的に家族が増えて車を乗り換えたりする可能性も考えてくださいね。

 

所有している車の「全幅」「全長」「全高」を確認したうえで、カーポートの「幅」「奥行き」「高さ」を選びましょう。

 

 

車のサイズからカーポートのサイズを予測!

車のサイズの基準としては、軽自動車が全長3.4m×全幅1.48m×全高2.0m以下、一般的な乗用車が全長4.7m×全幅1.7m×全高2.0m以下。

ハイエースになると全高が2.0m以上のものもあります。

 

メーカーによって異なるため、あくまで目安ですが1台用のカーポートなら、幅2.5~3.0m×奥行5.0~5.5m程度のサイズが一般的です。

面積にすると12.5㎡(約3.8坪)~16.5㎡(約5坪)程が目安となります。

 

 

カーポートのサイズはここもチェック!

サイズを選ぶときには、他にもこんなポイントをチェックしましょう。

 

幅(間口)

車が収まる幅であることはもちろん、出入りする際の回転幅を考えた間口の広さが必要です。

また、ドアを開けたり乗り降りしたりするためのスペースも確保しましょう。

 

奥行き

車の長さと敷地のバランスに合わせたサイズが必要。

屋根の前や後ろに雨雪が落ちてくる可能性も考慮してください。

 

高さ

一般的に駐車スペースには家側から道路に向かって傾斜が付いています。

傾斜分も考慮した高さが必要です。

 

 

カーポートの設置場所やタイプの選び方は?

カーポートの設置場所や駐車方法(角度)は、家、アプローチ、道路の位置関係や広さによって決まってきます。

 

設置場所

設置場所には以下の方法があります。

・独立したスペースにする

・アプローチと共有のスペースにする

 

外構設計としては、家に出入りするアプローチとカーポートスペースは分けるのが理想的ですが、スペースやデザイン的に共有する場合も多いです。

 

 

駐車方法

駐車方法には以下のタイプがあります。

・直角駐車(道路と直角)

・縦列駐車(道路と平行)

・斜め駐車

 

敷地の広さにより駐車方法が異なってきます。

前面道路幅が4m以上で敷地の奥行きが車の全長以上ある場合は直角駐車、前面道路幅や敷地の奥行きが狭い場合は縦列駐車、前面道路幅が狭かったり変形地だったりする場合は斜め駐車となります。

 

 

カーポートの支柱タイプや屋根の形・素材の選び方

サイズ、設置場所、駐車方法が決まったら、具体的にどんなカーポートにするか形状や素材を選びます。

風が強い、積雪が多い、気温が高いなど、お住まいのエリアの特徴などにも照らし合わせて考えましょう。

 

支柱タイプ

支柱タイプには以下の4つがあります。

・片側支持タイプ

・後方支持タイプ

・両側支持タイプ

・吊り下げタイプ

 

支柱が片側だけにある、後方にある、両方にある、そして支柱を建てて屋根を上から吊り下げるというタイプもあります。

支柱が片側や後方にあるタイプはスペースに余裕があり、駐車がしやすいことがメリット。

 

両側支持タイプは安定していることがメリットです。

 

積雪エリアでは、お住まいの地域に合わせた耐積雪荷重性能でお選びください。

 

屋根の形

屋根の形には以下の2つがあります。

・アーチ型

・フラット型

 

アーチ型は強度がやや高いですが、屋根が高くなると雨風の侵入がフラット型よりも増えてしまいます。

フラット型では、雨雪が落ちるように前か後ろに勾配をつけると良いでしょう。

 

 

屋根の素材

屋根の素材には以下の4つがあります。

 

■ポリカーボネート

耐衝撃性能、防火性能が高く、温度変化による変形も少ないプラスチック素材。

紫外線もカットするので、紫外線による色あせや日焼けの防止、車内温度の上昇を抑える効果もあります。

 

■FRP

強度に優れるガラス繊維強化プラスチックです。

耐衝撃性能、防火性能が高いのが特徴です。

 

■アルミ系材

屋根材としては新しく登場した素材で、遮光性、遮熱性に優れています。

防火性も高いです。

 

■スチール折板

強度と耐荷重性、遮熱性に優れた金属製素材。

強度が高く、重さにも耐えることから強風や積雪の多いエリアで多く採用されています。

 

 

オプションを付けるのもおすすめ!

カーポートは支柱+屋根で構成されますが、必要に応じてオプションも選択できますよ。

 

人気のオプションは車の周りを囲うサイドパネルやサポート柱。

とくに強風や積雪のある地域では、強度アップのためにもサポート柱のオプションがおすすめ。

 

サイドパネルは雨よけや目隠し効果もありますが、強風の影響を受けやすいので該当地域では注意してください。

 

 

カーポート選びの注意点も知っておこう

カーポートの雪

カーポートを選ぶ際には、そのほかこんなポイントにも気をつけてください。

 

隣敷地との距離

カーポートを敷地ギリギリまで広くつくると、雨や雪が隣敷地に落ちてしまう、隣敷地の日当たりが悪くなってしまうというトラブルにつながることもあります。

 

カーポートの位置や屋根のサイズ、勾配の向きに配慮するなど、隣敷地との距離や位置関係を考え、迷惑をかけないような設計を心がけましょう。

 

 

適した場所に柱が立てられるか

カーポートの柱は地中約500m~600mに埋め込んで立てることが多いのですが、地中に水道管やガス管などが通っていると、そこに立てられない場合があります。

 

柱を立てる位置によって駐車軌道が狭まり、出入りがしづらくなってしまうことがあるので注意しましょう。

 

 

まとめ

●カーポートの選ぶ際の一番のポイントは、お住まいの地域に見合った性能の製品を選ぶこと。

大雪の影響でカーポートが潰れてしまった等の事例もあります。

強風や積雪の多い地域では、耐風性や耐雪性も特に重要です。

 

●カーポート選び方は、サイズをチェックすることも大切です。

停める車の種類や台数によって必要なサイズが異なります。

将来的に車を買い替える可能性も念頭に置いてサイズを選びましょう。

 

●建物とアプローチ、道路の位置関係でカーポートの設置場所や駐車方法が決まります。

形状や素材は、機能性や地域の気候条件なども踏まえて選びましょう。

 

●カーポートを設置することによって雨や雪が隣の敷地に落ちたり日当たりが悪くなったりしないように気をつけましょう。

また、適した場所に柱が立てられるかなども確認してからカーポートを選んでくださいね。

 

 

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