玄関のスロープ設置の工事費用とリフォームポイントについて
リフォーム豆知識ブログ —
こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです。
ご家族の高齢化と共にますます真剣に考えるご自宅の『介護リフォーム』や『バリアフリー工事』。
段差や戸口の狭さなど、様々な箇所が「使いづらくなってきているなぁ」と気になってきてはいませんか?
特にその中でも玄関の段差で頭を悩ませている方は多いです。
一般的な住宅の床の高さは60センチほどありますので、玄関にスロープをつけてバリアフリーにしたいというご要望は多数いただいています。
そこで今回は、玄関の介護リフォームについて、費用やリフォーム時の注意点などをご紹介いたします。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
スロープ付きの玄関のタイプは2種類
スロープ付きの玄関は『階段付きスロープ』と『手すり付き』の2つのタイプがあります。
・階段付きスロープ
既存の階段に沿うようにスロープを作る工事。施工はスペースが確保できれば比較的しやすく、また介護のサポートをする介助者が補助しやすいというメリットもあります。
・手すり付き
スロープに並行して身体を支えるための手すりを設置するタイプも非常に多いです。利用する人が自力で歩きやすく、転倒の心配も軽減されるため、スロープが3メートル以上ある場合は手すりをつけたほうがいいでしょう。
床の素材の紹介とその特徴やメリット
設置するスロープの床材にも種類があります。
材料費を合わせてご紹介いたします。
※なお、材料費は現場の状況によって価格が変動します。また、スロープを設置する敷地面積が5㎡以下の場合は、「5㎡」として計算しましょう。
・タイル
タイルはひび割れや衝撃で壊れやすいものの、壊れた部分の取り替えが簡単なため、手入れはしやすい部類に入ります。
玄関の彩りに合わせたものをチョイスできるのも嬉しいですね。
12,000~50,000円/㎡
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
・コンクリート
もっとも頑丈で安心感のある床材と言えます。
足跡やタイヤ跡もつきにくくメンテナンスもあまりしなくてすむ上、ほうきで掃いたような模様を入れる「刷け引き」と呼ばれる手間を加えれば滑りにくい質感になります。
10,000~16,000円/㎡
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
・石
和風なご自宅なら、玄関口に合わせてチョイスできるため美観もよいのが特徴です。
16,000~26,000円/㎡
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
・レンガ
コンクリートと比べると強度やメンテナンスの度合いには劣りますが、何より洋風の質感を出せるのは他にはない魅力です。
10,000~28,000円/㎡
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
玄関スロープの相場費用
玄関スロープの工事費用の相場は、全て含めて40〜50万円と言われています。
この費用は手すりの設置を含めた価格ですので、手すりを除いた場合は20万円程度ですが、大抵のご自宅ではスロープの長さが3メートル以上になるため手すりは設置をお勧めします。
また、ご自宅のスペースや条件などで外構を壊したりする必要が出てきます。
どんなリフォームが可能なのか、きちんと念入りな現地調査に基づいてご自宅のお見積りを出してもらいましょう。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
工事費用を抑える方法とは?
ご家族の中で要支援または要介護認定を受けている方はいませんか?
その場合は介護リフォームの際に国の助成金制度が受けられる可能性があります。
認定を受けている方がご自宅で生活しやすくなるための介護リフォームや、バリアフリー工事に対しての「高齢者住宅改修費用助成制度」は、設備・工事費用最大20万円に対して9割の補助金が支給されます。
例えばリフォーム費用が20万円の場合は実質負担が1割の2万円で済むことも!
要支援・要介護を受けている方は、細かな対象条件などを確認して申請することをお勧めします。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。
玄関スロープ設置の際の注意点
設置の際に確認しておくべきことは以下の通りです。
安全に過ごせるように是非参考にしてください。
傾斜の程度「勾配(こうばい)」はゆるやかに
玄関スロープの勾配はゆるやかでないと危険を伴います。整備基準として、スロープのバリアフリー経路の勾配は1/12以下でないとなりませんので、費用を安くするために急勾配で設計しないよう注意しましょう。
例えば、一般的な住宅の床の高さは60センチありますので、上記の勾配基準1/12に基づくと「60センチ×12=720センチ」、すなわち最低でもスロープの長さは7.2メートル以上必要となります。
車椅子の利用も考えれば、幅は広く設計する
利用者が車椅子でも無理なく使えるスロープの幅は100センチは必要です。
また、段差が高くスロープが長くなるご自宅においては、9〜10メートル毎に踊り場を設置しましょう。
設置場所の検討をしてもらう
それぞれスロープの設置希望場所があるかと思いますが、現地調査の際に外構をしっかり診てもらいましょう。
水道管や門柱の場所やスペースによって希望の位置につかないこともありますので、工事日当日に「こんなつもりじゃなかった」とならないように事前に業者さんと打ち合わせをしておく必要はあります。
まとめ
・玄関スロープには階段付きや手すり付きのタイプがあるが、よほど短いスロープでない限り手すりはつけるべき
・スロープの床材も多種あるが、機能性でみればコンクリート製がお勧め
・玄関のスロープ工事のリフォーム費用は40〜50万円かかる
・要支援または要介護の認定がある方は介護リフォームやバリアフリー工事に助成金がもらえるチャンスがある
・スロープの勾配や幅や設置場所を業者や家族ときちんと話し合う
介護リフォームは大掛かりになるものが多くその分費用もかさむので、できる限り安く済ませたいところです。
しかし設置後に使いづらかったり、不安や危険が拭えない工事をしてしまったりするとそれこそ無駄なお金を使ってしまいます。
生涯使うことを考えて、滑りにくく緩やかで安心できるスロープを作って、身体が不自由なご家族に気持ちよく外出してもらえるようなリフォーム計画を進めましょう!
札幌地域で介護のリフォームやバリアフリー工事はゆとりフォームさっぽろにお気軽にご相談ください。