断熱リフォームの費用の目安と結露対策について!
リフォーム豆知識ブログ —
こんにちは、ゆとりフォームさっぽろです。
冬になると、暖房器具を使い始めて部屋が温まるのに時間がかかっていたり、窓の結露に悩んでいたりしませんか?
それはもしかすると、家の断熱に問題があるのかもしれません。
結露は家の寿命を縮める大きな原因のひとつ。
壁のカビにとどまらず骨組み自体の劣化を早める原因にもなりかねません。
そうなる前に、結露を防ぐ断熱リフォームや費用について正しく知って、快適な住空間を手に入れましょう!
最適なリフォーム方法とかかる費用について
費用は条件により様々ですが、目安として、樹脂製内窓(W1700×H1200)4.1万円~(W1700×H1700)7.3万円~程度です。
窓の結露防止リフォームにかかる費用は、1ヶ所あたり6~15万円程度が相場です。
その内訳は、<本体価格+取り付けにかかる工事費+その他諸経費> で、工事箇所や数、窓の大きさによって変わります。
断熱方法「外断熱」「内断熱」のリフォーム費用について
断熱方法には「内断熱」と「外断熱」があります。
<内断熱>
◎一般的な費用例(一般木造住宅)
・内装リフォーム費用 90万円
・断熱工事 材料費12万円、工事費4万円
・気流止め工事 材料費12万円、工事費4万円
・諸経費 35万円
・合計 157万円
日本で一般的な「内断熱」。
内断熱工法は、グラスウールなどの断熱材を、柱や間柱の隙間などに施工する方法です。
費用が外断熱の2~3割程度と安く、施工が簡単というメリットはあります。
しかし、建物の軸組や構造材の部分は全く断熱されず、湿気ができることもあります。
施工が悪いと結露しやすく、外断熱よりも気密性が低いのはデメリットです。
<外断熱>
◎一般的な費用例(一般木造住宅)
・外張り張替えリフォーム費用 270万円
・断熱工事 材料費55万円、工事費8万円
・気流止め工事 材料費3万円、工事費4万円
・諸経費 100万円
・合計 440万円
近年注目され始めた「外断熱」。
外断熱工法とは、文字通り建物の外側をすっぽりと断熱材で覆ってしまう工法のこと。
断熱材は、外壁仕上げ材のすぐ裏に設置され、防湿性が高いのが特徴です。
また、結露が起きにくく、柱などの構造体が保護されることになるので傷みにくいというメリットもあります。
ただし、2階建て延べ床面積45坪の物件であれば、費用は250万円~と、費用が多少高めなことや、外壁が厚くなるので敷地に余裕が必要なことや、高気密高断熱ゆえに換気計画が必要になるなどのデメリットもあります。
湿気対策で注目の壁材『エコカラット』もおすすめ
比較的築年数の浅い物件であっても結露が気になる場合は、湿気対策が必要だと考えられます。
その場合は、注目の壁材『エコカラット』がおすすめ。
『エコカラット』とは、壁を仕上げるデザイン性と機能性の両方に優れた内装材のことです。
【エコカラットの費用の目安】
1平米あたり5千~1万円程度(材料費のみ)です。
◎トイレ施工費用例(施工面積の目安は畳1畳)
・8,600円/m²(材料費)×3㎡+20,000/1人(人件費)=45,800円
◎寝室・子供部屋施工費用例(施工面積の目安は畳6畳)
・8,600円/m²(材料費)×9.7㎡+20,000/1人(人件費)×2=123,420円
◎リビング施工費用例(施工面積の目安は畳12畳)
・8,600円/m²(材料費)×19.4㎡+20,000/1人(人件費)×4=246,820円
エコカラットの最大の特徴は調湿機能。
無数の小さな孔があり、室内の湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には湿気を放出してくれるという優れものです。
さらに、脱臭機能や、有害物質を吸着・低減する機能も併せ持っています。
窓の結露はなぜ起こる?
結露は、湿度と温度差によっておこります。
空気は暖かくなればなるほど水蒸気を多く含むことが出来ます。
暖房で暖められた冬の室内の湿った空気が、外気の影響で冷たくなっている窓に触れると、空気中に含まれていた水蒸気が水滴になってしまいます。これが「結露」です。
結露を防ぐためのポイント
結露を防ぐためのポイントは、住まいの断熱と、室内の湿気を抑えること。
この二つを同時に行うことで、より効果の高い結露対策が期待できるのです。
最近では、樹脂製の断熱内窓が発売されており、窓の二重化、樹脂製窓、複層ガラスといった方法で高い断熱効果を得て、結露を防ぐことが出来るようになりました。
住まいの中で最も熱の出入りが多い部位は「窓」です。ですので、断熱性を高めるポイントは、まず窓の断熱性能を高めること。
開口部の断熱性を高めるだけでも、お部屋の快適さは変わりますよ!
築24年以上は断熱リフォームが必要!
結露を起こすのは窓だけではありません。
室内外の気温差が大きければ壁や躯体(くたい)などでも結露が起こっていることも。
その場合は窓の断熱リフォームだけでは対処しきれません。
1992年以前に建てられた物件は、省エネ基準が今ほど厳しくなかったため、断熱材が薄い、床下断熱が入っていないなどが考えられます。
築24年以上たっている物件の場合は、建物全体で断熱リフォームを考えましょう。
断熱リフォームの費用の目安と結露対策について。まとめ
大切な家族が暮らす大切な家ですから、しっかり考えなければなりません。
暮らしのなかで不便に感じていたところをリフォームすれば、より快適に家族と暮らすことが出来ます。
特に、断熱・結露のリフォームは、家の寿命を縮めないために欠かせないリフォームなので、ご家族としっかり話し合ってみて下さいね。
・結露は家の寿命を縮める大きな原因になる
・外断熱工法は、外側をすっぽりと断熱材で覆う工法で、費用が高め。
・内断熱工法は、断熱材を柱や間柱の隙間などに施工する方法で、費用は安め。
・結露を防ぐためのポイントは、住まいの断熱と、室内の湿気を抑えること。
・調湿機能に優れた『エコカラット』は、注目の壁材。