介護リフォームで補助金制度を利用しよう。ポイントと注意点

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こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです。

世界で一番、平均年齢が高く、平均寿命が長い日本。
世界で最も高齢化が進展し、多くの高齢者と共に暮らす現在の私たちの国では、介護はもはや他人事ではありません。

特にご両親と一緒にお住まいの方は、施設ではなくご自宅で介護をしたいとお望みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな自宅での介護に向けて、介護に適したリフォームを検討されている方には、補助金制度を有効に活用することをおススメします。

今回は、介護リフォームで利用できる補助金制度のポイントと注意点についてご紹介します。

 

※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。

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介護リフォームとは?

介護リフォームの考え方には、大きく分けて3つの目線があります。

1つ目は、「被介護者」目線になることです。介護される側がより暮らしやすく、出来るだけ自力で自分の事が出来ることを目指したリフォームです。

被介護者も、排泄や入浴など、これまで自分で当たり前に出来ていたことが出来なくなるということは、とても辛いもの。被介護者の「自分の事は自分でする」という尊厳を保つことは、活力を生み出すことにもなります。

 

2つ目は、「介護者」目線です。高齢の親を持つ自分自身が、既に体力のある年齢ではない状況で、被介護者を抱えて移動したり、入浴させたりなど、一つ一つに体力が必要になります。
これまで元気にしていた親を介護するという精神的な負担も重なり、介護者の負担はとても大きいものです。
少しでも介護者が介護をしやすいようにリフォームするということも大切な考え方です。

 

そして、3つ目は、「将来」目線です。
今はご自身やご家族も元気に過ごしている場合でも、突然介護が必要になることや、気が付いたらそんな年齢になっていたとなると、そこからリフォームをするのは非常に骨の折れる仕事です。
出来るだけ自分が元気のうちに計画的に必要最低限のリフォームをしておくことで、将来への備えをするという考え方もあります。

 

 

介護リフォームは「介護保険制度」で補助金を受給!その条件とは?

介護リフォームにあたって、補助金が受給できる制度があります。
その体表的な制度が「介護保険制度」です。

介護保険制度とは、必要とする人がきちんと介護を受けられるようにと、国民全員が40歳になった月から加入が義務付けられた保険制度です。

そして、介護保険は、「居宅介護(介護予防)住宅改修費」という項目があり、つまり介護リフォームについても、以下の条件に適合する人は、保険適用対象として、補助金が支給されます。

 

<支給条件>

・介護保険の被保険者
・要支援1~2、要介護1~5のいずれかに認定されている
・介護保険被保険者証に記載されている住所の住宅に居住
・福祉施設に入所、または病院に入院していない

この条件に当てはまる場合、原則、1人20万円までの工事に対して、9割の費用が支給されます。
この20万円は、一度の工事ではなく、複数回に分けても申請可能です。

また、既に20万円の上限に達した場合でも、被保険者が転居、又は、要介護区分が3段階以上上がったという場合は、改めて上限額が20万円設定されます。

※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。

 

 

介護リフォームの工事内容とおおよその金額

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介護保険で支給対象となる介護リフォームの工事にも種類があります。支給対象となる工事6項目とその費用の目安についてご紹介します。

※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。

1.手すり設置

被介護者が自力で歩けるよう、玄関や階段、お風呂などに手すりを設置する工事です。屋外のスロープに設置するような場合も支給対象となります。
<目安>
・階段の昇り口と降り口の一部に設置:約1万~5万円
・階段の全体に設置:約10万円

 

2.段差解消
玄関の段差や、敷居の僅かな段差解消の工事です。浴室の段差解消も対象です。
<目安>
・式台+手すり設置:約5万~8万円
・玄関スロープ+手すり設置:約25万円以上

 

3.滑りにくい床材への張替え
浴室など高齢者の転倒を防ぐための床材貼り替えも支給対象となります。
<目安>
・浴室に手すり設置+タイル交換:約10万円~20万円
・浴室の段差解消+手すり設置+滑りにくい床材+段差の少ない浴槽:約20万~60万円

 

4.引き戸など開けやすい扉に変更
高齢者が開けやすい引き戸への変更も支給対象として認められます。
<目安>
・開き戸から引き戸への変更:約5万円

 

5.洋式トイレへの変更
足腰が弱くなる高齢者が使い易いようにトイレの洋式化も支給対象です。
<目安>
和式トイレから洋式トイレへの変更:約25万~40万円

 

6.上記1~5に付帯して必要な工事

 

 

補助金が支給されるまでの流れと注意点

介護保険で補助金を受給するには、決められた手順があります。これを間違えると支給されませんので、注意が必要です。

<支給までの流れ>
1. ケアマネージャーに相談
2. 業者へ見積もり依頼・工事図面取得
3. 承認申請
  (※提出書類 ⇒申請書、改修内容記載書類、住宅改修理由書、改修前の写真等、工事図面、見積書)
4. 承認
5. 施工
6. 工事完了
7. 支給申請
  (※提出書類 ⇒工事費内訳書、領収書、完成を確認出来る写真と図面、住宅所有者の承諾書
8. 支給

申請するにあたっての注意点は、
・支給は、改修後
・申請は、工事前後の2回
・住宅改修理由書は、資格保有者(ケアマネージャー)の作成が必須
・領収書は原本を提出
となります。

特に、申請にあたっては地域のケアマネージャーに早めに相談するにようにしましょう。

申請手続き以外にも、業者選びや介護リフォームに必要なポイントなどについても、相談に乗ってくれますので、失敗しない介護リフォームの第一歩です。

 

 

まとめ

高齢化社会の日本。
介護リフォームは、もはや他人事ではない時代になっています。

そんな介護リフォームには、介護保険を上手に活用しましょう。ケアマネージャーにも早めに相談することもポイントです。

介護リフォームにお悩みの場合には、札幌地域で介護リフォームの実績豊富なゆとりフォームさっぽろへお気軽にご相談ください。

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