外壁に使うサイディングの種類は?種類ごとの特徴やメンテナンス面も

外壁リフォーム —

こんにちは! ゆとりフォームさっぽろです。

 

現在、日本の住宅で多く使われている外壁材は「サイディング」という素材です。

聞いたことはあっても、具体的にどんなものかご存じない方も多いのではないでしょうか?

 

今回のコラムでは「サイディング」について解説します。

サイディングの主な種類や特徴、メンテナンス面などを紹介。

サイディングのほかによく使われる外壁材についても、あわせてお伝えしますね。

 

※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。

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外壁に使う「サイディング」とは?その種類を比較!

サイディングとは、建物の外壁に使われる外壁材のひとつです。

 

工場で生産された板状の素材で、外壁に並べて張り付け、パネルとパネルの間をコーキングで埋めて施工します。

現在の日本の住宅で、最も多く使われている外壁材と言われています。

 

サイディングは、表面塗装まで完了した状態のパネルを外壁に張り付けていく仕上げ方法。

塗壁などと比べて工期が短く、職人の高い技術も不要なため、工期が短く人件費を安く抑えられるのがメリットです。

 

工場で大量生産できるので、品質が安定していながらコストを抑えることができます。

種類やデザインが豊富で、自分のイメージに合った住まいづくりができるでしょう。

 

サイディングの種類は4つ

サイディングは素材別に4つの種類に分かれます。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

 

①窯業系(ようぎょうけい)サイディング

セメントをベースに窯で焼き上げたコンクリート系のサイディング。

「日本の新築住宅では7割以上で窯業系サイディングが使われている」と言われるほど、使用率が高い外壁材です。

 

デザインが豊富なこと、耐久性と耐火性が高いことがメリット。

木目調やレンガ調、タイル柄など、いろいろなデザインから好みのものを選ぶことができるでしょう。

 

デメリットとしては、窯業系サイディング自体には防水機能がありません。

経年劣化で塗料が剥がれてしまうと水分を吸収しやすい状態になってしまいます。

 

冬になると外壁材の中で水分が凍ってしまい、ひび割れや剥離(はくり)が発生する「凍害(とうがい)」が起こる可能性もあります。

 

②金属系サイディング

アルミニウム、銅板、ガルバリウムなどをベースに作られたサイディング。

金属特有のスタイリッシュでモダンな素材感が魅力です。

 

耐火性・断熱性が高いことや、窯業系サイディングと比べて軽いので建物への負担が少ないことなどがメリット。

気温の寒暖差で外壁材が劣化する凍害に強いので、寒冷地で採用する外壁材としてもおすすめです。

 

ただし金属製のため傷や塩害などからサビが出る可能性もあり、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

 

③樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を使用して作られたサイディングです。

 

薄いため金属系サイディングよりさらに軽く、それでいて強度や耐久性が高い、変色が少ないことがメリット。

海外では人気が高いのですが、日本ではまだあまり使われていないため、デザインのラインアップが少なく、比較的割高になりがちです。

 

樹脂系サイディングも寒暖差による凍害に強いので、寒冷地向きのサイディングです。

サビないので、潮風が吹く海沿いの建物にも向いているでしょう。

 

 

④木質系サイディング

天然木を加工して作られたサイディングです。

 

木材の持つ質感や風合いを生かして、暖かみのある外観デザインに仕上げることができます。

こだわりの外観を実現させたい方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

素材が木材なので防火性や防水性は高くなく、こまめなメンテナンスが必要になります。

 

木質系サイディングはサビの心配をする必要はありませんが、水分の吸収で腐食が進行する可能性があるので、寒冷地には向いていない外壁材です。

 

 

サイディング以外で外壁に多い素材の種類も比較

サイディング以外で外壁材としてよく使われるのは、モルタル、ALC、タイルなどです。

それぞれの特徴をご紹介します。

 

モルタル

モルタルとは、セメントに水や砂を調合して作った外壁材です。

いわゆる「塗壁」のひとつで、左官職人が壁に塗り、その上から塗装で仕上げます。

サイディングが広まるまでは、住宅の外壁でよく使われる外壁材でした。

 

色や模様などのデザインが豊富で好みの外壁を作れること、つなぎ目がないのでそこから劣化しないことがメリット。

耐久性、耐火性が高いのも特徴です。

 

ただしひび割れがしやすく、ひびから水やホコリなどが侵入すると劣化しやすくなってしまいます。

モルタル自体には防水性がないので、塗装などで防水加工も必要です。

 

ALC

ALCとは「Autoclaved Light weight aerated Concrete」の頭文字をとった略称で、日本語では「軽量気泡コンクリート」といいます。

文字通り、内部に気泡を含んだ軽量のコンクリート系外壁材です。

 

コンクリートなので耐久性・耐火性が高い、軽いので耐震性が高い、気泡による空気の層があることで断熱性・遮音性が高いという特徴があり、外壁材として優れた性能をもっています。

サイディングやモルタルと比較して、初期費用が高い傾向にあります。

 

吸水性が高い素材なので劣化やひび割れを起こす可能性があり、塗装などによるメンテナンスは欠かせません。

 

タイル

粘土などを焼き上げて作った板状の外壁材です。

デザインが豊富で、美しい外壁を作ることができるでしょう。

 

耐久性が高く劣化しにくい、汚れが目立ちにくいという特徴があるため、メンテナンスが少なく済むのもメリット。

 

建築時の初期費用が高いのがデメリットで、外壁材をタイルにした場合はサイディングの倍の費用がかかると言われています。

 

 

サイディングを用いた外壁のメンテナンス時期や費用もチェック

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サイディング外壁のメンテナンス周期は10年に一度程度といわれています。

塗装の塗り替えや、コーキング部分の補修などが必要になるでしょう。

サイディング自体よりもコーキングの方が早く劣化するので、早いケースでは5~7年程度でコーキング部分の補修が必要になる場合もあります。

 

色あせやチョーキング(外壁を触ったときに手に白い粉が付くこと)、コーキング部分の劣化などが気になってきたらメンテナンスのタイミング!

これらを放置すると、劣化した部分から水がしみ込んでさらに劣化が進み、外壁のひび割れ、剥がれ、腐食などが起こってしまいます。

 

サイディングを用いた外壁のメンテナンスをする際、塗装の塗り替えの場合は、一般的な大きさの家で80万~130万円程度が相場。

家の大きさや塗装の種類、業者によって価格が変動しますので、必ず見積もりを確認してから依頼しましょう。

 

サイディングの劣化がひどくなった場合は、塗装の塗り替えではなく「サイディングの張り替え」が必要になります。

張り替えは、現在の外壁の上から新しいサイディングを重ね張りする「重ね張り(カバー工法)」と、劣化した外壁を撤去して新しいサイディングを張り直す「張り替え」の2種類の方法があります。

 

重ね張りでかかる費用は130万~220万円程度が相場で、素材が軽い金属系や樹脂系のサイディングが適しています。

張り替えの場合は、工事費にプラスして古いサイディングの撤去費用や廃材処理費用もかかるため、180万~300万円程度が相場とやや高額に。

採用するサイディングの種類によっても費用が異なります。

 

※価格に足場代は含まれていません。
※価格につきましては掲載日当時の価格です。原材料や人件費の高騰により、価格が変動する可能性がございます。

 

ちなみに、サイディングの寿命(耐用年数)の目安はサイディングの種類のほか、気候や環境条件によっても変わってきますが、一般的に30~40年程度と言われています。

定期的な点検・メンテナンスをすることで寿命が保たれますので、外壁からのサインを見逃さないようにしましょう。

 

外壁リフォームのタイミングについては「外壁リフォームのタイミングを知るには外壁からのサインを知ろう」でも詳しく解説しています。

 

 

まとめ

●サイディングとはパネル状に成形された外壁材で、現在の日本の住宅で最も多く使われています。

短納期・低コストで、高品質な外壁を作れることがメリット。

種類やデザインも豊富なので、自分好みの住まいづくりが可能です。

素材別に「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」の4種類に分かれます。

 

●外壁材としては、サイディングのほかにモルタルやALC(軽量気泡コンクリート)、タイルなどもよく使われます。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った外壁材を選びたいものです。

 

●サイディング外壁は10年に一度程度の周期で、塗装の塗り直しやコーキング補修といったメンテナンスが必要です。

サイディングの寿命の目安は、定期的な点検・メンテナンスをした上で30~40年程度と言われています。

劣化が進んだ場合には張り替えなども検討しましょう。

 

 

札幌で外壁の張り替えやリフォームをご検討の方は、ゆとりフォームさっぽろにぜひご相談ください!

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