屋根リフォームの注意点とは?リフォームの種類や屋根材の種類など
リフォーム豆知識ブログ —
こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです。
屋根はあまり目に見えない箇所なので傷みや劣化を見つけづらいですが、紫外線や雨風の影響を直で受けています。
そのため、長く住まれている家であれば屋根リフォームはぜひご検討を!
すでに雨漏りをしている…なんてお家は、早急にご対応いただくことをオススメします。
実は新築を建てるよりも難しいとも言われる屋根リフォーム。
今回は屋根リフォームの種類や注意点、雪国ならではの屋根リフォームのポイントなどについて解説します。
屋根リフォームの種類やリフォームが必要な状態とは?
工法について説明する前に、屋根の構造を簡単にご説明します。
屋根は上から、屋根材、防水シート(ルーフィング)、野地板(のじいた)、垂木(たるき)となっています。
垂木は屋根に傾斜を付けるための木材で、横方向には45cm間隔ですき間を空けて設置します。
垂木の上にすき間なく張り付けるのが野地板という木材で、屋根の下地となります。
野地板の上には防水シート(ルーフィング)を張りますが、名前の通り屋根の防水をしているのがこのシートです。
防水シートの上に屋根材が載せられます。
屋根リフォームの種類は主に3つ!
屋根リフォームの種類として代表的なものは「葺き替え」「カバー工法(重ね葺き)」「塗り替え」の3つです。
葺き替え
屋根材、防水シート(ルーフィング)、傷んだ野地板をはがし、新しく付け替えます。
資材費やはがした屋根材などの撤去費用、施工面積の広さなど、他の工法に比べて格段に増えることから、費用が高額になります。
カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根材の上に、スタイロホームを敷き、新しい防水シートと屋根材をはる方法です。
既存の屋根材を撤去する必要がないため撤去費用がかからず、工事期間も短くなります。
また、錆びているトタン屋根などは下の野地板も傷んでいる可能性が高いので、施工できないこともあります。
新しい屋根材分の荷重が増えるため、耐震性能が落ちてしまうデメリットがあります。
塗り替え
屋根材の塗装のみを行います。
屋根材は紫外線などによる劣化で塗装が取れると水を通しやすくなるため、屋根材の寿命を延ばす目的で行います。
すでに雨漏り被害がある場合は防水シートが劣化していたり、野地板が傷んでいたりすることが考えられるので、塗り替えでは対応が難しいです。
代表的な3つの工法のほか、台風などの強風による屋根材の一部破損や飛散などは部分補修で対応できることもあります。
屋根リフォームが必要な状態とは?
屋根リフォームが必要な状態には、以下のようなものがあります。
- ・雨漏り
- ・金属屋根の錆び
- ・屋根材の色褪せ、変色
- ・雨樋の破損
屋根をリフォームするなら屋根材の種類も知っておこう
屋根をリフォームするためには、屋根材別の特徴や注意点も知っておきましょう。
金属系
金属系にはガルバリウム、トタン、銅板などの種類があります。
北海道ではガルバリウム銅板が主流です。
ガルバリウムは軽量で耐候性が高く、カラーバリエーションが豊富な優れた材料です。
トタンは安価で施工できて雨漏りしにくい素材ですが、錆びやすく、場合によっては穴が開いてしまうこともあります。
銅板は軽量で耐久性に優れていますが、価格が大変に高価です。
洋風住宅が主流の現代では、寺社仏閣以外ではあまり見かけることがなくなりました。
ちなみに道外では次のような屋根材も使われています。
粘土系
昔ながらの日本家屋に使われている瓦は粘土を成形し、1,000~1,250℃の高温で焼き上げて作ります。
瓦自体の寿命は50年以上なため塗り替えは不要と言われていますが、屋根の下地は傷むので屋根リフォームが不要ということではありません。
瓦自体に重量があるので、一般的には重みに耐えられる建物でなければ施工できないと言われていますが、最近では軽量化された商品も出ています。
雪国向けに、雪止めのついた瓦もあるようです。
セメント系
セメントから出来た瓦で、塗装を施して遮熱性・防水性を高めています。
塗装は紫外線や雨の影響で劣化するため塗り替えが必要です。
粘土系の瓦と同じく重量があるので、一般的には重みに耐えられる建物であることが施工の条件だと言われています。
スレート系
天然スレートと化粧スレートがありますが、天然スレートは天然の粘板岩を薄く加工してつくるので非常に高価で、一般の住宅にはほとんど使用されません。
化粧スレートはセメントに繊維を混ぜて固めてつくったもので、瓦に比べて安いので施工しやすい反面割れやすかったり、塗装が劣化すると変色をしてしまったりするデメリットもあるようです。
2000年以前のスレート瓦は発がん性物質であるアスベストが含まれているため、葺き替えを行う際にはアスベストが飛散しないように特別の取り扱いが必要になり、費用がかさむ原因になると言われています。
カバー工法も可能のようですが、アスベスト含有の屋根は残ったままになるので、子や孫世代の負担になる可能性があるようです。
屋根リフォームの注意点
屋根リフォームは注意が必要なポイントがいくつかあります。
屋根リフォームは時期が肝心!
屋根リフォームを行う際に雨は厳禁です。
作業が進まないだけでなく建物自体にも悪影響なため、梅雨などの雨の多い時期や台風シーズンは避けましょう。
雪が降る冬も、もちろん避けた方が無難です。
寒すぎると塗料の乾きが遅くなるため、気候が安定する春がオススメです。
業者は複数で比較!
最低3社は相見積もりを取り、相場を見極めることも大事です。
屋根リフォームは非常に価格に幅があるため、選ぶ側も必要な工事なのかなど、知識を持っておくことをオススメします。
「いつでもすぐに施工可能です!」という業者は、屋根リフォームの難しさをよく理解していない可能性も。
知り合いからの紹介の業者であっても、相見積もりは取られたほうが良いでしょう。
現地調査で細かくチェック!
屋根は小さな不具合でも後々大きな影響を与えかねません。
現地調査で細かい点までしっかりチェックしてもらってください。
屋根リフォーム開始後に、想定していなかった追加工事などが入る可能性もあります。
リフォーム開始前に十分に見てもらうことが大切です。
屋根リフォームにかかる費用は?
屋根のリフォーム工事費用の相場(30坪の家の場合)についてご紹介します。
- ・葺き替え…80~350万円
- ・カバー工法…60~150万円
- ・塗り替え…15~45万円
葺き替えは新しく使う屋根材などに加え、既存の屋根の撤去費用もかかるため高額になります。
北海道でよく使われる屋根材のガルバリウムの場合、費用は9,000〜15,000円/㎡が目安です。
材料費、工事費を含んだ価格ですが、施工面積が増えれば屋根材1㎡あたりの価格は下がります。
まとめ
●屋根リフォームは大きく分けて、「葺き替え」「カバー工法」「塗り替え」の3つがあります。
●屋根リフォームは、屋根材の劣化が見られたらご検討されることをオススメします。
雨漏りしている場合はかなり被害が大きくなっている状態です。
●屋根リフォームにかかる費用は「葺き替え」が最も高額で「塗り替え」は安価。
屋根の状態に合った最適なリフォームをするため、相見積もりは取りましょう。
●地域の実情に合ったリフォームができる業者選びが大切です。
札幌の屋根のリフォームなら、ゆとりフォームさっぽろにぜひご相談ください!
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