トイレのバリアフリー化。リフォーム内容や費用について

トイレリフォーム —

こんにちは!ゆとりフォームさっぽろです。

高齢化が進む日本、介護や支援が必要な高齢者と住まいを共にすることも決して珍しくはない社会になっています。

ご両親のことを考えてトイレのバリアフリー化をご検討することはもちろん、ご自身の将来のことを踏まえてリフォームすることも大切です。

今回は、トイレのバリアフリー化にあたり、リフォーム内容や費用などについてご紹介します。

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バリアフリートイレのリフォームポイント

バリアフリートイレの一番のポイントは、利用する家族の身体状況を基準として、どんなリフォームをするべきかを考えることです。

例えば、介護が必要な方でも車いす利用者かどうかによってもリフォームする内容が変わってきます。
どのようなバリアフリートイレのリフォームがあるか、全ての高齢者に共通するおススメポイントと、車いすを利用する方の場合のポイントをまとめましたので参考にしてみてください。

 

共通

・寝室から出来るだけ近い場所にトイレを配置
・和式トイレの場合は、洋式化
・段差のない床
・床はクッション性のある素材を使用
・L字手すりの設置
・ドアを引き戸に変更
・外からも鍵を開けられるようにする
・温水洗浄便座の導入

 

車いす利用の場合

・出入り口は広めに(目安:80cm以上)
・出入り口位置を便座の後ろ側か横に配置
・トイレスペースは、約1坪の広さ(165cm×165cm)が理想
・車いすのままでも利用できる便座の導入
その他にも、現在利用している製品によっては、排水管が合わずに給排水設備工事が必要になる場合があります。

蓋の裏側や本体の側面、タンクに書かれているメーカーと品番を確認して、希望するリフォームが可能かどうか確認しておくこともポイントです。

トイレのバリアフリー工事の内容と価格

トイレのバリアフリー工事は、設備によって費用はまちまちです。

工事内容別におおよその価格をまとめましたので、希望するリフォームにはどれくらい必要になるのか、参考にしてみてください。

 

・和式から洋式への変更: 20万~60万円
・L字手すりの設置  :  2万~ 5万円
・引き戸への変更   :  4万~10万円
・段差の解消     :2,000円~10万円
・クッションフロア導入:  2万~10万円
・トイレスペースの拡張: 15万~35万円

 

工事内容によって価格の幅はありますが、最大で130万円ほどかかる場合もあります。ご自身の予算と合わせて、必要なリフォームは何かを検討してみてください。

トイレリフォームは、介護保険を有効活用しよう!

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トイレリフォームのバリアフリー化には、それなりに費用が掛かるものです。
少しでも負担を減らす為に有効に活用できる制度として、「介護保険」があります。

介護保険とは、各市町村が介護保険サービスを運営する財源の為に2007年に導入した制度で、40歳になると加入が義務付けられ、毎月、介護保険料を支払うことになります。

この制度のおかげで、一定の条件を満たした場合には、「住宅改修助成制度」というバリアフリー化のリフォーム費用の補助を受けることができます。

<対象者>
・被保険者が、改修対象の家を所有し、居住している
(福祉施設への入所者or病院への入院患者は不可)
・被保険者が、要支援 or 要介護認定を受けている
・被保険証に記載されている住所と改修対象の家の住所が一致している
<対象工事>
・手すりの設置
・段差の解消
・便器の取り換え(洋式化等)
・扉の交換(引き戸への変更等)

 

以上の条件にあてはまった場合、改修に掛かった実費に対して支給限度基準額20万円を上限として、そのうちの9割が助成されます。
つまり、最大で18万円の補助を受けることが可能になります。

助成は、一度きりの工事ではなく、改修費用が20万円になるまで、複数回に分けて申請することも可能です。

原則、1人につき20万円までが基準額の上限となっていますが、本人が転居した場合や要介護区分が3段階上がった場合には、さらに20万円までが基準額となります。
自治体によって個別に助成制度を設けている場合もありますので、どんな制度が活用できるかについては、リフォームを行う前に地域のケアマネージャーに相談してみましょう。

高齢化が進む日本を見つめ直し、将来を見据えたリフォームを

若い世代の場合、同居している親の為にバリアフリーのリフォームを検討するケースが多い傾向にあります。

しかし、高齢化社会へと突き進む日本の状況を今一度、見つめ直し、自分たちの老後についても検討していく必要があるのではないでしょうか。

2015年時点、日本の65歳以上の人口比率は約27%ですが、20年後には、33.4%まで上昇すると言われています。
既に3世帯に1世帯が「高齢者が住む世帯」で、そのうち50%が高齢の夫婦又は独り暮らしという国勢調査の結果も出ています。

ますます高齢化が進む日本の将来では、さらにこの割合が上昇することも予想されています。

住まいのバリアフリー化は、今の高齢者だけを見て検討するのではなく、将来の高齢者も意識した検討をしていく時代になってきています。

まとめ

高齢者の安心した暮らしのために、日ごろ利用するトイレのバリアフリー化には様々なポイントがあります。
工事内容やどれくらいの費用が掛かるかを確認して、リフォームにあたっては介護保険などの助成制度の活用も検討してみましょう。

そして、高齢化社会に突き進む日本、先の将来を見据えたバリアフリー化を考える時代になりつつあります。

どんなリフォームが必要なのか、トイレのバリアフリー化をご検討の際には、札幌地域でトイレリフォーム実績豊富なゆとりフォームさっぽろへお気軽にご相談ください。

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